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CO2添加は意外と金食い虫

 さて、CO2の自動添加(その1その2その3)で無事に小型ボンベとタイマーと電磁弁を使用したシステムを作り上げたわけですが、実際の運用はどうだったのでしょう?

<-ちなみに、これが前回の接続図

そして、下が小型ボンベ
CO2量74g:1000円程度

 私の場合、150cm水槽にCO2添加を行っていたので、添加するCO2量はかなりの量(60cm水槽の約6倍か?)が必要になりました。
それでも私の水槽はCO2量をそんなに多く添加していなかったにもかかわらず、小型ボンベは2週間もすると空になりました。
つまり、1ヵ月で2,000円の維持費がCO2のために費やされるのです。

 しかし私は小型ボンベによる強制添加を8ヵ月ぐらい続けていたでしょうか?
使用した小型ボンベは少なく見積もって16本。自動添加の前からを数に入れると20本は軽く超えているでしょう。
これだけで最低2万円が植物の餌に費やされたわけです。魚より餌代がかかるのですね。しかも光量も多く必要だし、肥料も…。
そんな訳で、たまにホームセンター(熱帯魚の)に行くと、お決まりのように小型ボンベを数本まとめて購入するのでした。
おかげで家の中には、小型ボンベがゴロゴロしており(不安なものだからついつい買いすぎてある)、ついでに空になったボンベもゴロゴロ置いてあるというおまけ付きでした。

 日々の生活が過ぎていくと、CO2に費やした金額なんて気にも留めなかったのですが、ある日ふと我に返ると「この先この調子で小型ボンベに人生をささげたらどうするんだ?」という壮大な人生物語が頭をよぎりました。
その前に、「水槽維持に人生をささげかかっている」という突っ込みは置いておくとして…。
一時はタバコ代が余計にかかる程度だと割り切ったんだがなぁ…。

ある閃き

 実は私は以前(1983年頃から数年)、ゴルフ場のレストランでアルバイトをした経験がありました。
そのときのアルバイトの内容は、レストランのボーイです。注文を聞き、飲み物を出して、食事のオーダーを厨房に通す。
朝は早くに掃除から始まり、昼はボーイのお仕事、そしてプレーヤーが引いた後に行う明日の準備…というような毎日でした。
まぁ期間限定(夏休みの間)のアルバイトでしたが、翌年からはシーズンオフにも、「遊びにおいで」と、レストランが暇にもかかわらず、お情けでアルバイトをさせてもらい、そして最後は「ここに就職してしまえ」と言われるほど懇意になりました。
 そんな中で、レストランの仕事の雑用部分として私が受け持ったのは、ドリンク関係の管理でした。
ドリンク関係というのは、ジュースはもちろんアルコール類等の在庫補充とか冷蔵庫管理です。その中に生ビールのタンク管理も含まれていました。
朝は生ビールの器具セッティング、日中はお客さんに生ビールを注ぐ、帰り際はドリンクのビンを拭いて冷蔵庫に補給し、生ビール器具を開放する。更に、タンクの残りが少なければ酒屋さんに連絡する、というのが生ビールの管理でした。

さて、本題ですが、その生ビールのタンクの横に「今からお話する」緑色のボンベがあったのです。
<-これ。写真のボンベは現在水槽に使用しているものです。生ビールのボンベは腰の辺りまで高さがありました。
生ビール器具のセッティングを大まかに言うと、銀色のビールタンクにホース(炭酸ガスと注ぎ口のホースが一緒になっている)を接続する。次に緑色のボンベ(炭酸ガス)のバルブをひねり、生ビールが注ぎ口から出るか確認する。
生ビール器具を開放するときは、その逆の手順で行います。

 私は最初、この緑色のボンベが何だかわかりませんでした。しかしある時、酒屋さんが来た時に聞いてみたところ、「二酸化炭素」だと言うこと。
「なるほど、ビールも炭酸だし、ガスの圧力でビールを注ぐのか」と納得したことを今でも覚えています。
しばらくしてその酒屋さんとも懇意になると、色々と話を聞くことができ、生ビールのセット(ビアホールとかにあるやつ)は全てレンタルで貸してくれるとの事。
つまり、器具のレンタル代とビールの中身を酒屋さんに支払う仕組みだということが話の中で出てきました。ついでに炭酸ガスも同様の課金システムだということも、ガスが切れた時に補充した際、後から話で知りました。
ついでにガスの値段を聞いた時も「安い、安い」と酒屋さんは笑っていました。
まぁ私はそのとき飲食業をする予定でもないので、長期レンタルは自分に関係ないが、短期(ちょっとしたパーティー)レンタルするときはレンタル料を安くすると酒屋さんに約束して私のアルバイトは終わったのです。

 そのような経緯があり、ふと「あのボンベは安く使えるんじゃ?」と思いだしていたのです。
そして、たまに行く大きなアクアショップにボンベが置いてあっても違和感が無く、すぐに「あのときのボンベだ」と理解できました。
だから、「そーーか、そーーなんだ…」と大型ボンベに移行する気持ちが自発的に芽生えたのでした。
もし、レストランでのアルバイト経験が無ければ大型ボンベなんて恐れ多くて「アクアショップだからできるんだ」ぐらいにしか思わなかったかもしれません。

 しかし、ボンベをレンタルできるということをすっかり忘れていた私は、思い立った日にすぐ酒屋さんに電話し、「生ビールの時に使う炭酸ボンベはどこで手に入るのですか?」と見当外れなことを(つまり、ボンベを自分で買う意図で)聞いてしまったのです。
すると酒屋さんは「普通は酸素屋さんで手に入りますよ」と言うではありませんか。
「酸素屋…?」世の中にそんな商売があったのか…。不覚!
早速イエローページで酸素屋なるものを調べ電話して緑色のボンベのことを聞いたら「取り扱っている」との事。
色々聞くうちに、
1.色々なサイズがある。
2.1.5Kgボンベで13,000円。
3.中身の詰め換え1.5Kgで約3,000円。
という大まかな概略が掴めました。思った通り「お得だぞ!」。
1.5Kgボンベ÷小型ボンベ(74g)=約20。
16,000円(ボンベ+中身):20,000円…つまり、1.5Kgボンベでさえ既に元が取れている。
それだけでなくサイズも、1.5Kg、3Kg、5Kg…と色々あり、だんだんお得になっていくし、面倒なボンベ交換も無い。
ここまでは自分の発想を誉めたいのですが…。ここから先で詰まってしまったのです。

ありがとうfaqua

 詰まったこと…。それは、レギュレーターです。
酸素屋に行って品定めをしている時に、こっそり持ってきた小型ボンベ用のレギュレータを合わせて見ました。
「ガーン」径が合わない。予想はしていたものの少しショック。
そこで酸素屋の店員に「今このレギュレーター持っているんですけどこっちのボンベに合わせる器具ってあるんですか?」と私。
店員は「あるかもしれないけど保証できないよ」と返答(そりゃそうだよな分野が違うもの)。
大型ボンベの圧力は50kgf/cm2程度だというので使えないことはないんだが…。
そこで色々なホームセンターを回り、接続器具を探してみたが見つかりませんでした。
ここまでか…。どーしよ…。駄目か…。ん?ちょっとまてよ…。
ニフティーサーブにアクアのフォーラムがあったなぁ…ちょっと早速調べてみようか…。
(一応インターネットでも調べたてみましたが当時はページが無かったのか検索できませんでした)
そこで「faqua」に入会し、調べてみると「あるではないか!」。今はニフティーを脱会してますけど。

結論からいうと、悩むことも、酒屋に行くことも、酸素屋に行くことも、ホームセンターに行くことも必要なかったんです。
先人のアクアリスト達が既に業務用ボンベを使用しているではありませんか。「やっぱり!」
しかも記述を拾い読むと、大型ボンベは「業務用ボンベ=みどボン(緑色のボンベだから)」と言い、その経済性も使用記録も載っているではありませんか。
しかも、しかも、小型レギュレーターとみどボンとの接続アダプターもあるということ(この情報が欲しかった)。
「うーむ、さすがネットワーク」。この頃すでに私の周りには、もはや聞ける人がいなくなっていたのでした。
近場のアクアショップは水草に強そうではないし…。

変換アダプター

 ニフティーの記述を見ると直ぐに私は小型ボンベ用レギュレーターを購入したアクアショップに車を飛ばすのでした(期待はしていませんが一応、業務用ボンベが置いてあるので)。
「すみません、みどボンと小型レギュレーターの接続アダプターありますか?」
店員「……??。どんなレギュレーター持っているの? これ?」と言って棚から出した店員の言うレギュレーターは以前私が購入したバルブでした(つまりレギュレーターではない)。
またもバルブが登場です(いい加減にせい! 詳しくはCO2の自動添加(その1その2その3))。
続けて店員が言うには「うちには置いてないけど、ホームセンターに行けばあるかもね。大型ボンベのバルブを細く開けば圧力も弱いから代用できるんじゃない?」とまで、のたまわったのです。
私は心の中で「細く開いても圧力は一定になるんだよ。以前ここで騙されたんだよ」と思いながらも、「みどボン専用のレギュレーターっていくらぐらいなんですか?」と聞いてみた。
するとカタログが出てきて、2万円以上はする(これは本当にレギュレーターでした。しかも200Kgf/cm2まである。少し不安)。
やはり変換アダプターを調達するしかないようです。

ちなみにこの店にも1.5Kのボンベが置いてあり、17,000円でした。
売っていたんですね。今まで知りませんでした。早く情報が手に入っていれば…。それでも酸素屋より高いので「ホッ」。
でも、この店のボンベに対する知識では結局たどる道が同じだったかもしれません。
まぁ、店では業務用ボンベで水草を扱っているけど、朝来てボンベのバルブをひねれば良いので、とにかくCO2が出てくれば良いんですね。
だから、「CO2を減圧して使用する」なんて事は頭に無いのでしょう。電磁弁を使用する際には減圧が必要だということを…。
ただ困るのは、「減圧の意味もわからず商品を置いておくな」ということでしょう。

愚痴はさて置いて、とにかく店に変換アダプタのことを調べてもらい、調達してくれることを約束して家に戻るのでした。

 店に注文してから2週間後、店から「ありました」の連絡を受けてアダプタを受け取りに40分車を飛ばして到着。
<-こんな部品が届いていました(4,000円)。
「これがそうです」と言う店員を尻目に持参したレギュレーターと店においてあるボンベで接続できることを確認して購入しました(もう店を信用していません、信じるのは自分です。見つけてくれたのには感謝していますが…)。
購入する瞬間「やった!」という想いが込み上げてきたのを今でも覚えています。
遠回りをしてしまいましたが、また一つ答えに向かっていることを実感したからです。

 さぁ、いよいよ業務用ボンベを酸素屋から調達して、一気に「接続から完成まで」を書き上げようとしましたが、今回はこれにて許してください。

ということで次回へと続くのでした…。


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