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2015年 ときめきの富士 壁掛けカレンダー 発売

今月のときめきの富士

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今月のときめきの富士

ノーマライゼーションの社会を目指して=障害者も健常者も共に生きる社会

11月のときめきの富士

 

2012年3月31日02時54分


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朝 陽 の 霞 櫻

富士の都にいざ行かん
4月18日 早朝 新倉山
 日を数え今日は桜が満開になるという日の夜明け前にここに来た。矢張り富士山は霞の中に姿を隠していた。塔の裏山には段が有り、そこから広角レンズを固定して視界の全てを受けとめる。陽が昇り燦々と光が満ち渡るここの桜と富士山の写真は【やまと麗し】の名で既に出来ている。
 今日の目的は唯一つ、一日の始まりの時、里に朝日が当たる時の空気感を色で表現する事だ。夜中に湧いて富士を覆い、幕になっていた霞雲は朝陽のエネルギーが入れば動きだす。それまで気長に待つのみ。春とは言え山里の冷え込んだ空気が辺りに漂っている。

 雪や氷の冬を過ぎ、春になっても日中の気温と差が大きい夜明の後の冷気、そんな大気の連続を経て桜の花が勢いよく咲き誇る。

 やがて陽が入ってきた。朱塗りの忠霊塔の色を際立たせるのは朝の一番最初の光だ。冷え込んだ空気を透過するから色が冴える。その光を待ちかねた様に眠っていた桜がざわめきだす。昼間と違い樹々の立体感が強調される。

 最初に富士山の雪に朝日が当たり、微かにピンクに染めた後、光は徐々に水平になって里山の中腹に移って行く。富士山の雪は微かに紅色を残す。
霞は中央でぐっと下がって峰の姿を出し両端は跳ね上がった。中空には青空が見え始めた。【やまと麗し】の光景を観たいなら午前9時頃からお昼を過ぎる時間帯がベストである。今はそれより3時間前、生きとし生けるものが命の讃歌を歌いだす貴重なひとときだ。

 一寸法師が都を目指して旅をする、そんな雰囲気の写真になった。そう言えば有史以前の遥かな昔、富士山麓に王朝があったと言われ、数年前に幻の宮下文書を拝見する機会があった。

 この時間帯は様々な歴史のシーンが鮮やかなイメージとなって私を襲う。
その刹那の思いに身を浸す楽しみは何にも代え難い至福の時である。


☆ あなたに無限の幸せを ☆
ロッキー田中 トークライブ ときめきの午後

  日時:4月21日 1時〜4時
  会場:大阪八坂神社 参集殿

ほぼ毎月上旬に、ときめきの富士にエッセイを付けて1点発表しています。
4月1日現在、ときめきの富士は89作が出来ました。
現在HPのときめきアルバムには参考作品を含め80作を収蔵しています。
全ての作品をご覧になりたい方は、品川区西五反田の『サロン』か富士吉田市の『山のアトリエ』に御越し下さい。
道の駅すばしりにも常設展示コーナーが出来ました。
河口湖駅と富士山駅でもお求め頂けます。