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電力確保

電力 「大型水槽導入」の章で言い忘れていましたが「電源確保」の問題がありました。
大型水槽に600W、60cm水槽が150W×2。照明器具は250W程度…。
つまり、水槽維持だけで1000W以上の電源を確保しなければ行けません。それにパソコンやアンプ等の電源から冬の暖房に至るまで…。
通常の家庭では電力会社との契約アンペアは30〜60アンペア程度だと思います。
そして、基のブレーカーから枝状に電力を分配してサブのブレーカーに繋がっていると思います。
アンペアのアップは電力会社に再契約すると簡単にアップしてくれるのですが、築数が経っている家では屋内配線もアンペア数に合わせて強化しなければなりません。
または屋内配線に合わせてサブのブレーカーかヒューズを設定する必要があります。

 私の家では50アンペア契約なので電力的には充分な量が確保してあるのですが、サブのブレーカーは20アンペア規格になっています。
1W(ワット)=1V(ボルト)×1A(アンペア)×1S(秒)。よって20アンペアなら、100V×20A=2000W程度までOKとなります。しかし、実際には1500W付近でブレーカーが落ちます。
ブレーカー 複雑に分配された電力系統図が屋内で「どのような配置になっているか」を家族の誰も覚えている者がいなかったため事件も起きました。
普通に部屋のコンセントから水槽を立ち上げ、水槽を維持していると夜間にサブのブレーカーが動作したのです。
と同時に水槽のある部屋から一番遠い屋外の植物育成用のハウスの電力も落ちてしまい、温室の温度が下がりすぎて高価なランにダメージが出てしまいました。
しかし、同じ部屋にあるパソコンの画面はボワっと光っています?
良く見るとパソコンのコンセントは別の場所から取っているんですね。つまり、同じ部屋なのに2つある壁のコンセントは裏の電力系統が別だったのです。
 ここから試行錯誤が始まります…。自分の部屋の周囲にある電源確保の場所が屋内で「どの系列か」を調査する必要が出てくるのです。
まず、適当に電化製品を使用しながら配電コントロールのブレーカーを1つ1つ確認しながら切断…。だいたいの系統を確認します。

 本当はいけないのでしょうが、私の家の人は誰でも過去において何度か自分が便利なように屋内配線を自身で追加することを平然と行ってきました。もちろん私も幾つか配線した事もあります。
そのため、いくつかは「とんでもない場所同士」が接続されている事もあります。
ある時、改築を期に配線業者を呼んで屋内配線の線を太くしてもらい、同時に適切な組み合わせになるように配線を変更をしてもらいました。その結果、家の誰もが電力系統図がどうなっているのかわからなくなったのです。

 確認の結果は…(他人の家の事なので興味は無いと思いますが…)

 どうやら廊下と屋外の配線が同一、そして部屋は各ブロックごとに統括されていました。しかし私は以前、自分の部屋にコンセントを1つ追加するときに倉庫の配線を借用した事があったのです。この結果、パソコンだけが動作していたのです。
掃除機 さて、水槽の置いてある周囲の電源系統図を理解すると、3系統が候補に挙がりました。
パソコンは「絶対に電源カットになって欲しくありません」。またタイマー制御の電化製品も(設定が面倒なので)そうです。
これらは屋外配線の電源系統にまとめる事にしました。余裕があるからです。
大型水槽は寝室系統の電源を取り入れることにしました。隣の部屋から配線を廻します。こちらも余裕を考えてのことです。
60cm水槽の300Wは本来の自分の部屋から取り入れる事にします。また水槽の照明器具も一緒にします。
これらの作業によって、各系統は500W程度の負荷に分散されるはずです。もちろんトラブルも起きませんでした、当分は…。

 ある日、奥方が部屋の掃除をしているときにブレーカーが「パッチン!」…。
そう、最近の掃除機って600Wもの電力が必要なんですね。そのとき同時に水槽のヒーターが…。
かくして掃除機専用のコンセントを遠い場所にある第4の系統から追加する事となりました。
「普通は逆なんじゃない?」の奥方の声は巧妙に闇に葬ることを忘れてはいけません。

照明

蛍光管
 電力で「意外に大変だな」と痛感したのは照明でした。大型水槽では20Wタイプの蛍光管(実質的には18W)を10本。60cm水槽では4本。併せて14本の蛍光管が必要になります。
まず電力ですが、18W×14本=252Wの電力が点灯期間中、常時必要になります。
また蛍光管の交換ですが、高価な蛍光管になると1本2,000円程度します。これをマニュアルの通り半年に1度交換すると、年間で数万円の出費になってしまいます。
キッチンシート
「それじゃ」っていうんで、安い蛍光管でもそれなりに明るく見える工夫を施してみる事にします。
材料はいつものホームセンターの台所用品からキッチンシートを購入。
これはレジ廻りに貼るアルミ箔のような材質で裏に糊がついています。
値段も300円程度で購入できます。
<-これ。

製作はいたって簡単。
蛍光管を取り付ける器具の裏側にこのシートを貼るだけで終了です。
この改良によって水槽内は気分的に明るくなったような気がします。
さて、問題の蛍光管ですが、今までの経験上通常の蛍光管でも良さそうです。
しかし、明るさよりも波長に関係あるようで「光合成」を促進させる波長が水草には必要だと思います。
難しい事はありません。太陽光に近ければ良いのです。
ナショナルパルック黒箱東芝メロウルック等の3波蛍光管を安売りで購入しておけば良いでしょう。単価も安く済みます。

シートを貼る前。
シートを貼った後。

水槽維持には思ったより大量の電力が必要になります。水草水槽ならなおさらです。
色々な対策で一番大切なのは周りの人の理解だと気がついた次第です…。


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