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過去のあらましを振り返って

 さて、「水草水槽への道」で予告した通り、今回はCO2の自動添加に挑戦した時の記録を書いてみたいと思います。
大型水槽も無事、立ちあげることができ、かねてより計画していた、CO2の自動化です。
ここでいう自動化とは、タイマーを使用して、CO2の時間コントロールを主とし、照明・エアポンプの自動化まで行いたいと思います。
この時までに所持している器具をおさらいすると、CO2のバルブだけが唯一の器具だと思ってください(CO2拡散筒は不必要になる)。

<-これが「水草水槽への道」で紹介したCO2用バルブ。


このバルブがまったく無駄になるとは予想もしていなかったです。
しかもまったくの独学だったので、無駄になると気が付くまでかなりの時間を要しました。いやはや、無知ということは時間もお金もすり減らすということが良く分かりました。
そんな訳で、これからCO2自動添加の道が始まります。

ショップ訪問

 CO2の自動添加を行うためには、タイマーと電磁弁(タイマーに接続すると電気のON・OFFでCO2の流れを制御できる装置)が必要になります。
そこで、確実に必要になるであろう、タイマーと電磁弁を購入するためにショップへと足を運びました。

CO2の器材ということで、ちょっと専門的なショップに行くことにします。
実は、私が「ホームセンター」と記している場所は近く(車で15分)にあるのですが、このショップ(たまに行く場所)は、自宅から40Km離れた場所にあり、車でも40分以上かかります。
ですから、「ショップに行く」といってもちょっとしたドライブになってしまいます。

そんな訳で、ショップに到着すると、以前から目をつけていたタイマーがありました(NISSO製)。
6,000円ちょっとの値段でした。これは特に問題も無いと判断できるので即買いです(通常コンセント2つ、別々にタイマーが動作するコンセント2つの計4つ)。
後日、あるディスカウントショップの電気売り場で、タイマー制御できるコンセントの数は1つですが、2,000円程度でタイマーを売っていた(ちょっとショック。でも買ったのはデザインが良いからいいか…)。

 お次はいよいよ電磁弁です。本で読んであったので一応の知識はあったのですが、いざショップで見ると踏ん切りがつかず(良く分からないので失敗が恐い)、何回も電磁弁の置いてあるブースを行ったりきたりしました。
また、時々水草のコーナーに行き、CO2添加している水槽を覗き、イメージを膨らませるのでした。
とは言え、置いてある電磁弁はADAのむき出しの電磁弁とJALECOの電磁弁の2種類でしたが。
ADAのむき出しの電磁弁は専用のタイマーに接続するらしいということがわかりました。だって、電源のコードがむき出しで、どー見ても100Vのコンセントに挿すようではなく、しかも隣にヘンテコなタイマーが置いてあったからです。
照明やエアーポンプ、その他色々な事を考えると、先ほどの即買いのタイマーがやはり良く、心の中では、JALECOの電磁弁に決定しました(JALECOの電磁弁は、100Vのコンセントが付いていて扱いが楽そうだったので)。
さて、今まで電磁弁を発見をしたように書いていますが、心の中では実物の電磁弁を見たことが無いので、「本当に電磁弁かなぁ」という疑問は常にありました。

そこで、こっそり、箱を開封して中の説明書を読むことにしました。しかも、その他の付属品も確認する意味もありました。
説明書には、CO2のボンベの絵とともに電磁弁の接続図が書いてあったので、ほぼ間違いが無いことを確認しました。
そこで、最後の確認として店員に質問することにしました。
最初から質問すれば良かったのですが、気の弱い私はできずにいました。おかげで1時間以上も店内をうろうろしていたのです。
 店内の水草水槽に私が以前購入したバルブを使用してある水槽があったので、そのバルブとボンベを指差し、「これと同じやつを持っているんですけどこの電磁弁に付きますか?」と質問をしました。
すると店員は、問題ないですと言うではありませんか。
電磁弁のCO2のチューブの差込口が特別な形状だったので(チューブを押し込んで固定する形)、「このバルブの口の形状がこうなっていますけど?」と再び質問しました。
「こうなっている」の「こう」とは、通常にチューブを挿すだけの形状です。
すると店員は「耐圧チューブだから」と言いながら、電磁弁を箱から取り出し、何かを確認した上で「バルブに強く押し込めば良いですよ」と答えたのです。答えたのです。答えたのです。答えたのです…。
今にして思えば、アルバイトの兄ちゃんに聞いたのが悪かったのですが、何か釈然としない思いを残して電磁弁を購入するのでした。
結局購入したのは、タイマーと電磁弁、耐圧チューブ1m(電磁弁に付いていたが、ちょっとした構想が私にあり、購入)。

試験取り付け

家に帰り、電磁弁を箱から取り出し、耐圧チューブを取りつけてみて始めて押し込み口の構造が分かりました。
差込口の奥に爪のようなものがあり、チューブを差し込むとその爪がチューブを挟む構造になっているのです。「外れるのだろうか?」と思い、差込口のつまみを押してチューブを引きぬいてみました。
外れるようです。なんか便利な構造です。
耐圧チューブと言うからには「こういう仕組みも大切なんだな」と思いました。この時ふと「バルブにチューブを取り付けて圧力で外れないだろうか?」と疑問がよぎったのも覚えています。
しかし、店員の「バルブに強く押し込めば良いですよ」という言葉を信じて作業を行いました。
「チューブを強く、強く…強く、あれ?結構硬いなぁ」。
仕方が無いので、グリースを付け、ドライヤーで暖めながら、ぐっと押し込みなんとか取り付けられました。
そして、電磁弁のコンセントを差したり、抜いたりして、CO2がコンセントのON・OFFで制御できることを確認しました。

こうなれば後は、タイマーの設定をして、それに連動するコンセントに電磁弁を取りつけるだけです。
タイマーの設定を細かくして、タイマーとうまく連動することも確認。これで、CO2の出口が水槽に向かえばCO2自動添加の完成です。

CO2の投入法

さて、「CO2を水槽内にどうやって投入するか?」ですが、私はバレングラスで水槽内に投入するのは、レイアウト上見苦しいような気がするので考慮していませんでした(これが、CO2用の耐圧チューブを1m買った理由)。
それに、その方法では、CO2を効率よく添加するとは思えなかったのです。なぜなら、CO2の泡が水面まで上がり、CO2全部を水の中に溶かしているとは思えなかったからです。
ではどうするか?
私は、パワーフィルタからシャワーパイプ(水の出口)に向かうホースに注目しました。「この間にCO2を添加すると出口までにCO2は溶けているのではないか?」と思えたのです。
私の水槽は150cmあるので、パワーフィルタとシャワーまで2m近くホースが引っ張ってあるのです。
それを1歩進めて、排水口からCO2を溶かし込めば、長い水の旅の中でもっと効率よくCO2が溶けるかもしれないのです。
しかし、この案は1つの疑問で廃案となりました。
パワーフィルタの内部で、濾過菌が酸素(O2)を使用するからです。排水口からCO2を添加すると、パワーフィルタ内にCO2が溶け込むことになります。
その時どんな悪影響があるのか予想できないので、とりあえず本案は見送ることにします。
と、いうことでパワーフィルタからの水の出口、直ぐの場所にCO2を投入する仕掛けを作成することにします。

方針も決まったので、部品の調達を行います。
使用する部品は、ホースを分岐させるT型の部品を使用します。
このT型の左右方向には、パワーフィルタからの水流を通し、縦の下からCO2を投入する仕組みを作ります。
CO2のチューブとシャワーホースでは径の大きさが違うので、水が漏れないよう工夫する必要がありました。
そこで、なんとCO2の逆流防止装置が役に立ったのです(以前2つ買っておいたうちの残りの1つが役に立つときがきました)。
この逆流防止装置がホースの径と工夫すればぴったり会うのです。しかも水が逆流しないので、CO2が一方通行に投入できる。まさに一石二鳥でした。
そして、この先にCO2のチューブを付ければCO2自動添加の完成です。
我ながら旨くいったとほくそえんだのでした。

シャワーホースを切り、T型の部品を取りつけ、CO2のチューブを逆流防止装置に接続。そのチューブの先は、電磁弁へと繋がり、電磁弁の先はバルブとボンベ。
完璧です。作業も順調です。

タイマーも、
「照明1と電磁弁」--->PM0:00〜PM9:00。9時間照射&添加。
「照明2」--->AM11:00〜PM11:00。12時間照射。
と設定し、時間通りPM9:00に電源が切れる。同時にCO2も止まる。
「よし、よし」…TVなんか見てくつろぐ…静寂… PM11:00。残りの照明も切れる。
「OK、OK」
…まだ見ている…寝る…静寂…静寂…。

「ぱんっ!!」

「な、なんだー!?」
「でいりかー!?水槽が割れたのかー!?」

いえ、そうではなかったのです。
まだまだ道は遠かった。

謎を残しつつ次回に続く…(わかる人はわかると思いますが…。トホホ…)。


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