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好みの問題

 さて、水槽を立ち上げ3ヶ月目。まわりの情報も色々入り、どうやら自分は水草水槽を目指していることがわかりかけてきました。つまり、豪華な(高い)熱帯魚や大きな熱帯魚を水槽に入れるのにも興味が無く、かといってハ虫類にも興味は湧きませんでした。どうやら、水草と数種の熱帯魚の繰り広げる世界(アクアリウム)の美しさに興味があるようです。
この頃雑誌等のレイアウト水槽を見ると自分の水槽の貧弱さが情けなくなってきたものです。
まず、水草の色が悪い。バランスが悪い。要するに思ったように実現できていないのです。理由を考えるに、CO2添加・光量の不足・水槽のサイズ等が考えられます。
そして、問題を解決するには、
CO2添加-->CO2用の道具の追加。
光量の不足-->外部濾過器に切り替え、上部を確保する。
水槽サイズ-->大きな水槽の購入。
ですが、CO2添加以外の選択は、当時相当な負担を強いられることが予想でき、あきらめていました。

 そこで、CO2の添加ぐらいは試してみようと思い。予備知識もないまま熱帯魚の専門店に向かったのでした。
まず、商品の品定めです。
CO2ボンベ:1本1000円ぐらい。
テトラ製の円筒形添加装置:1900円。
CO2用水流の逆流防止装置:800円。
エアーチューブ。
後これにバルブがあれば完成ですが、このバルブの値段の開きが大きく(3500円〜2万円まで)、「何でこんなに開きがあるのだろう」と思いました。そこで良く見るとメーターが付いていたり、付いていなかったりなので、「付属の違いだろう」と言う安易な気持ちで、ボンベとバルブのセットで6500円の品を購入しました。結局、3500円では信用できないし、高いのは無駄だろうと思い、安易な線で妥協したのでした。ちなみに円筒形の添加装置と逆流防止装置は2つづつ購入しました。
CO2ボンベ用バルブ。こんな形で売っていた。
テトラ製の円筒形添加装置。これだけの仕組みで1900円は高い。自作できそう。

今にして思えばこれらは全くの無駄な投資でした。
参考のために失敗の理由を以下に書きます。
1.バルブ
 高圧に圧縮されているCO2ボンベからCO2(二酸化炭素)をバルブの開閉面積のみで調節するタイプなので、ボイルシャルルの法則から、チューブを伝わって一方で出口をふさぐと内部の圧力は全て一定になり、その高圧にチューブ・自動添加用電磁弁(後に紹介)等の器具が耐えられなくなりCO2漏れが発生する。
メーターが付いていたのはいわゆる減圧装置付きのバルブで、レギュレーターだったのです。
2.円筒形添加装置
 時々人がこの内部にCO2をため込む必要があり、この作業(まだ入っているかの監視)が結構大変。また、CO2を水中に透過させる薄い膜に汚れがつきやすく、CO2の透過が良好でなくなる。
3.水中に溶け込ませるCO2が微量でさほど効果は認められない。
です。

しかし、当時は以上の事は全く気にしてはいませんでした。後になってわかる事なのです。水草を始めようと思ったら、まず初期投資を十分にしないと後で後悔することになるし、長続きしないかもしれません。
でも、スプレー式のCO2添加の方法は知っていたので、それよりCO2ボンベを使用した方が経済的だと思っていたので当時は後悔していませんでした。しかも「何でスプレー式の添加なんてあるのだろう?自分の方法の方が良いではないか」とさえ思っていました。
まぁ、この辺はこのくらいにして…。
上記の器具で2つの水槽を効率良くCO2添加する
方法は無いかと考えました。それが左の図です。

写真(上段配置・下段配置)はそれぞれCO2添加後2週間経過しています。
CO2添加の効果により水草が勢い付いたのがわかります。
光量不足の割に育成状況がよいのは、CO2をまめに添加したからだと思います。(バルブの調整により少しずつ添加できるようにした)
図から解るように2つの添加装置をチューブで直結してあるので、常に2つの装置内のCO2量は一定に保たれ、少量添加がうまく行く。
つまり、2つ分のCO2が必要になり、微妙なバルブの調整が容易になった。ただし、全て目検討です。
逆流防止弁は、CO2が水に溶けやすいため水が逆流したときサイフォンの原理で水槽内の水を吸い出すため、その防止に使用しています(CO2の流れが1方通行になる)。
でも、逆流防止弁の前でチューブがはずれると効果はない。結果も悲惨。防止弁はそれぞれのCO2添加装置の前に付けたくて2つ購入したが、前に取り付けると2つの添加装置の間でCO2の交流が無くなり、CO2量を一定に保てないのでやむなくはずしました。2つの添加装置の間でもボイルシャルルの法則が成り立っています。
ちなみに、チューブが3つ交差する部分はエアー用の3つ又分岐(コック付き)を使用。
今回は理科の実験のようになってしまいましたね。

 この段階で投資金額は6万円を突破したであろう。
これでも、まだまだほんの序の口であることを当の本人はこの時まだ知らない。


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