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富士吉田はうどんの町
これで十分!吉田うどんマップ

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これで十分!吉田のうどん

(これだけで十分)富士五湖.TV版吉田のうどんマップ

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桜井うどん 白須うどん みうらうどん 美也川手打ちうどん 美也樹うどん 渡辺手打ちうどん たけ川うどん はなや手打ちうどん
サファイアうどん くらよし 麺許皆伝 彩花 開花 新倉屋うどん店 てんせいや手打ちうどん店 しんたく 手打ちうどん大賀

富士五湖.TVでは以下の条件を勝手に「吉田のうどん」と定義します

1.富士山系の地下水(溶岩濾過)を使用していること。
2.麺は客観的に見て硬いこと(ただし、塩の入れすぎではない)。
3.スープは味噌・醤油をベースにしていること。
4.具は茹でキャベツをベースにしていること。
5.各店舗オリジナルの辛味を用意してあること。
6.その日の営業分の麺のみ提供し、売切れ終了としていること。
7.(なるべく)前日の仕込みから当日まで手打ち・手切であること。

(地元民なら美味しい店を知っているのに)何でもかんでもうどんマップに掲載しているようでは真面目な店と訪れた観光客に失礼だと思う。

 富士五湖で湖も無く、これといった観光名所も無い富士吉田市だが、富士吉田市はまぎれもなく富士五湖の中心的な街だ。その観光名所も無い富士吉田市だが、富士吉田市がうどんの街だと知っている観光客は少ない。
いや、観光客などどうでも良いことなのだ。なぜなら富士吉田の住民が皆うどん好きなのだから…。

 富士吉田市にはうどん屋さんが60軒以上ある。お昼ともなると富士吉田の人々はこぞって自分のお気に入りのうどん屋さんに日参する。人口密度から考えてうどん屋さんの数は異常に多い。しかし、どのうどん屋さんも地元の人でいっぱいになるから驚きである。私は富士吉田市の人間ではない。はっきりいってお昼にうどんを食べに行く習慣を持ち合わせていない。ところが、富士吉田市に仕事の関係で訪れると「お昼はうどん屋さんに行きましょう」などと、必ずそれぞれのお気に入りのうどん屋さんへ誘われる。それほど日常的な行事のようだ。

 さて、そのうどんの味だが、「なんなんだ!この硬さは?」と誰しも思うほど硬い…。うどんはノド越しなんて思い込んでいるうどん食いの批判を思い切り浴びそうな硬さで、噛むという表現が適切なのである。噛めば噛むほど味の出るうどん、それが吉田のうどんの大きな特徴だ。
スープはダシにしょうゆ、それが味噌仕立てになっているのが普通で、具にキャベツが入っている。この条件が吉田うどんの定義かどうかは知らないが、そういううどんである。
 お好みで入れる薬味(とっても辛い)も癖になりそうな味で、一味唐辛子をゴマや山椒等で炒ってあり、薬味も各店で微妙に違う味になっている。
ちなみに肉うどんを扱っているお店の肉は馬肉が基本であるが、豚肉もありである。

 いつから富士吉田がうどんの街になったのか正確にはわからないが、戦後の貧しさに起因し、ガチャマン景気(昔、富士吉田は織物の街で景気の良い時期があった。機織器がガチャンと言えば1万円儲かったという意味。)を経ていく中で育っていったのだろう。つまり、貧しくても手に入る材料、好景気で忙しくても手軽に調理できるということだ。
麺が硬い理由はダシの入手困難さなのだろう。麺の味で勝負ということだ。歯ごたえがよく、噛めば味が出る。

 最近はダシも良くなったおかげで硬さの競い合いにもなった感があるが、茹でた麺に鰹節をふりかけ、それにしょうゆをかけただけで食べる方法もある。麺の味に自信が無ければできないことだ。ただし注意しなければいけないことは、麺を硬くするために塩を余計に入れているところもある。硬さは踏んで出すものである。
塩で硬くしてあるかどうかはうどんの断面で判断する。噛み切った断面に芯があるようなうどんは避けたほうが良い。良く踏まれているうどんの断面はもっちりしている。

 さて、よくある質問の中に「どの店がお勧めか?」というのがある。私の中にはいくつかあるのだが、特定のお店を指定すると他の店のファンから怒られそうなので困った問題である。

 そこをあえて記述するしか無いのだが、ひとつの目安として「11:00ごろから営業を始めてうどんが無くなったらお終い」とするうどん屋さんなら無難(市監修吉田うどんマップの営業時間を注視すべし)。なぜなら、きちんと麺を打っているからだ。本物のうどん屋さんは営業時間以外で真面目にうどんを打っている。残念ながら1日で打てる麺の量はそんなに多くないのである。よって、11:00ごろから営業を始めてうどんが無くなったらお終いの店なら間違いない。
つまり、2時過ぎとかにうどんを提供しているお店は専門店ではない。製麺所の麺を使用しているということだ。ひどい所は冷凍麺を使用している店もある。
うどん一筋が必ずしも美味しいわけでは無いけれど一つの基準になる。

 初めての人は「かけうどん(温かいうどん)」か「冷やしうどん」を頼むと良いだろう。注文はセルフサービスのお店が多いので注意。慣れたら、「温かいやつと冷たいやつ」と注文する人が多い。
 上の一覧を見てわかるとおり、現在の吉田うどんは富士吉田市以外に広がっている。現在のかたい麺の吉田うどんの原点は、桜井うどん白須うどんと言われているが、その店で修行したり影響を受けた人たちが各地に広がった。そして今、修行3世代目の時代に突入している。ちなみに一番古くから存在している吉田のうどん屋さんははなや手打ちうどんである。
また、系統を良く受け継いでいるのは辛味である。辛味を見れば地元ならどの系統の店か分かる。次はスープとか具だ。残念ながら修行でも継承が難しいのは麺なのだそうだ。つまり、暖簾分けしても経験を積まないと安定して同じ麺を提供できないらしい。プロの道は大変だ。

 富士吉田のうどんマップ(富士吉田市監修)吉田うどんのノボリ(商工会監修)は全く意味がない。何故なら、どの店もまったく平等に扱われているからだ。つまり、あれを見て店を訪ねても、きちんと手打ちして真面目に営業しているとは限らない。富士宮の焼きそばのように麺や調理方法の定義を管理してマップができていることと違うからだ。簡単にいえば、美味くても不味くても掲載は平等。
 それと、富士吉田市以外の店はノボリにもマップにも登場しない。これだけ周辺に広がっているにもかかわらずだ。食べ物に自治体の境界線は無いのである。讃岐うどんを見習ってほしい。

 それから、吉田うどんを語る上で注意して欲しい点がある。決して、吉田の道の駅の吉田うどん通販の吉田うどんを食して吉田うどんを語らないことだ。それらは全て製麺所の麺(機械打ち)である。大きな声では言えないが、吉田うどんマップにも、吉田うどんノボリのある店でも製麺所の麺を使用している店がある。「あれを吉田うどんだと間違ってとらえると悲しい」と地元のうどん食いは本気で嘆いている。吉田うどんの麺は1日かけて真面目に手打ちされている。あの腰は踏み込んで寝かすことによって作られており、残念ながら(似せてはあるが)製麺所の麺とまったく違う。

 つまり、吉田うどん(だけでもないが)とは職人の努力を食べに行くのだと肝に銘じてほしい。
今回、うどんやさんを取材して痛烈に思った。営業時間は11:00〜14:00頃なのに、朝早くから夕方遅くまで麺を打ったり、具を作ったりしている。要するに、本物を求めましょう、手ごろな値段で本物を求める時代ですから…。もちろん、現地に行かないと本物には巡り合えませんよ。

それでも、吉田うどんをご家庭で試したいのなら製麺所の吉田うどんを通信販売で(あまり推奨しませんが)。
最近は自称吉田うどんが各地に登場しているが、似ても似つかないものを吉田うどんと称するのはやめて頂きたい。

ちなみに吉田うどんの検索はこちら


写真・文 久保覚(富士五湖TV)

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