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カールプレックスフジ

山中湖メイプルカーリングクラブ(Y.M.C.C)

カーリングの指導に当たるのはアルベールビル冬季オリンピックで全日本代表チーム監督を務めた小林宏さん。トリノ冬季オリンピックでの名解説は心に残った人も多いはず。

小林志穂
92年世界ジュニア大会
スイスのグリンデルドワルド全日本代表選手

小林幸代
カナダで7年間カーリング留学
日本で1人だけのカナダ公認コーチ(LEVEL1)

利用は「山中湖メイプルカーリングクラブ」の会員のみ。
ただし、クラブ員の指導による体験コース(要予約)がある。
用意するものは毛糸の帽子、手袋、氷に上がれる底のきれいなスニーカーがあればOK。

一般体験コース:毎週金・土曜
シニア体験コース:毎週金曜
ジュニア体験コース:第1〜3日曜・祝日(時間等は要問合せ)。

真夏も含めて一年中利用可能。
国際規格を満たした長さ44.5m、幅4.75mのリンクを2面。

体験コース大人1000円、ジュニア(中学1年生以下)500円

山梨県南都留郡山中湖村山中三本柏木293-18
0555-62-3910

カールプレックスフジ 山中湖メイプルカーリングクラブ

小林宏

小林宏さん


小林宏さんプロフィール
スピードスケート高校選手権国体2位という成績を残すが、その後カーリングと出会い、今ではその普及活動に人生をかけている。
長野五輪の際はカーリングが正式種目になり、その競技委員長を務める。このとき世界との実力差を知った小林さんは自費を投じてカーリング施設を作り、次世代の世界と戦える選手育成と普及に全力投球中。


アルベールビル冬季オリンピックメンバーと

 トリノ・オリンピックで女子フィギュアーの金メダルを取った荒川静香さんに感動した人は多かったと思います。しかし、その一方で興奮と感動を呼んだのが女子カーリングチーム。スキップの小野寺歩選手を筆頭にサード林弓枝選手、目黒萌絵選手、本橋麻里選手、寺田桜子選手、彼女たちの奮闘に一喜一憂しながらTV観戦をした人はカーリングというスポーツに自然にはまったと思います。

 その中で、なんと言ってもわかりやすい解説がはまった一因であったことに依存は無いはずでしょう。特に戦略を理解すると自然に手に汗を握る状態に陥るから不思議でした。解説を担当した小林宏さんの功績が大きいのも頷けると思います。

インタビュー映像から
●カーリングの歴史について
世界の歴史はスコットランド発祥で、スコットランドには1511年刻印のストーンが残されているので少なくとも1500年代には始まったと思います。
今はカナダで国民的スポーツとして盛んで、カーリング場は約800〜1000箇所あり、教会の数と同じぐらいあります。そのほかヨーロッパ、スウェーデン、スイスを中心に世界で35カ国〜40カ国でカーリングを楽しめます。
日本では1937年に山中湖で第一回の日本選手権があったので山中湖がカーリングの発祥地となっています。現在に至るカーリングの定着は1970年代後半、北海道とカナダのアルバータ州で姉妹州を結び始まりました。
自身の始まりは、1979年に東京新宿の住友三角ビルです。日本では約25都道府県でカーリングを楽しめます。
●山中湖にカーリング場を建造したわけ
山中湖は昔、氷上でスケートができたので氷の文化があります。また年間カーリング場を運営したいので標高1000m以上、それから首都圏から100Km圏内のアクセスが私の条件でした。
●今回のトリノオリンピックの解説で心がけたことは?
今回の解説は2時間30分中継をしてくれたので、まず前半の1エンドから7エンドまではカーリングの楽しさ、楽しさイコール戦略のゲームですので戦略的な楽しさをテレビを見ている人に伝えました。後半の8、9、10エンドというのは、どちらかというと選手モードで選手の実際に考えていること、選手の心理状況を中心に選手になったつもりで解説しました。
●敵味方に関係なく解説をしていましたね
まず、カーリングには敵という考えは無くて相手チームと考えます。
カーリングはスポーツマンシップにのっとったゲームですので相手をたたきのめすのではなくて技術の勝負になります。相手チームが技術的に素晴らしいショットをしたら自分の心の中で「ナイスショット」と言えるような気持ちの余裕がないと2時間30分戦っていけません。
ですから敵ではなくて相手チームと技術の勝負をしていく、戦略の勝負をしていくゲームですので、そのような気持ちで行うと上達すると思います。
●女子カーリングの解説で、カナダ戦の最後は涙ぐんでいたようですが
これまで日本のチームが世界のトップクラスにもう一歩とずっと苦しんでいたけれど、このカナダ戦で日本のチームが世界のベスト4に入っていく足がかりを見つけたと思うし、それが日本のチームの将来の行く方向がカナダ戦で見出せたと思います。
あと自分自身の26年間、カーリングの普及をしてきたけれども、カーリング大国カナダに勝ったことで自分の中でも今までのことを思い出すことができ少し声を詰まらせてしまいました。
●試合の最後のほうで「日本の今後の戦い方がわかった気がする」と言っていましたが?
今まで5位から8位くらいのグループに日本のチームがいましたけれど、カナダ戦前のデンマーク戦からカナダ戦までの48時間でスキップの小野寺選手を含めたチームがいろいろ苦しみながら日本のこれから戦う戦略を考えたと思います。
それは戦略だけではなく、小野寺さんががけっぷちから何とか這い上がる努力、これが見事にカナダ戦で開きました。その開いたことが日本のチームはこれから小野寺さんが戦ったと同じような戦いをしていけば、きっと近い将来ベスト4に入り、またメダルを取れる日もそれほど遠くないと思います。
●おやつタイムについて
ゲームは2時間30分やりますので、2時間30分ということは集中とリラックスの繰り返しです。2時間30分緊張し続けることはできないし、そこをリラックスと集中を繰り返すことで、おやつの時にはバナナを食べたり、いろいろなものをちょっと口に入れたりをしていき2時間30分を最高のパフォーマンスを見せます。
おやつタイムはイコール、リラックスタイムに入ります。
●男女決勝までのトリノオリンピック総括を
皆さんは女子のチームの試合も男子のチームの試合も見たと思います。女子のチームには女子のチームの優雅さ、ゆったりさ、それから技術、いろいろなところを見てもらった素晴らしさがあります。男子の競技は男子の競技でまったく違う競技のごとく、強いヒット、強いスイーピング、そういったところが男子の競技の特徴ですので、まったく違う競技のように男子の決勝戦も見てくれたと思います。それがカナダチームのトリプルテイクアウトがひとつの例だと思います。
男子は男子のカーリングの力強さ、女子は女子のカーリングの優雅さ、この2つがそれぞれの部門において楽しめると思います。男性には男性の楽しさ、女性には女性の楽しさがありますので、是非カーリング場に来て楽しんでください。
●今後の予定について
まずカーリングを通じて皆さんの生活の中にカーリングが入っていけたらと思っています。
ですから山中湖でクラブを運営しています。全国の人たちが山梨県の人たちがカーリングを通じて国際交流、健康維持、癒しの空間でここに来ていただいて、本当の意味でカーリングを楽しんでもらいたいです。
その延長線上でひょっとしたらバンクーバーの選手が出るかもしれません。まず第一は山中湖に来てカーリングを楽しんでいただきたい。
●富士北麓からオリンピック選手ということもありえますね
まず、オリンピックありきではなく楽しんでいく中で富士北麓の子供たち、一般の人たち、その中でオリンピック選手またはチームを目指したいということならば私も側面からサポートしたいと思います。
●チーム青森が山梨県に来県する予定は?
なんとも言えませんが、たぶん年内、来シーズンの初めには来てくれるかもしれないですね。
●最後に何か
とにかく、カーリングは楽しいスポーツです。皆さん是非来ていただいて日本のクラブを通じてカーリングを楽しんでいただきたい

ありがとうございました。


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