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アクアフィールド製作へ

 さて、アクアフィールド製作のためにホームセンターへ出向きました。そこには以前から目をつけていた発泡スチロール製のブロックが置いてあります。これは、便利なことに通常のブロックの形をしているのに重さが軽い。
フィールド内に陸地を作るさい、大量の砂と重さの節約になります。
私はこれを5つ購入、1つ280円でした。
ついでに、発泡製の板を何かのために購入。岩の下に敷くとアクリル面の保護になります。

 こうして、購入した部品を家に持ち帰り150cm水槽内に配置します。その他の細かい部分は大型水槽導入みどボン等を読んでください。
150cm水槽の100cmほどをフィールドにすることに決めていた私は以下のように下ごしらえを行いました。

 発泡ブロックの上には本物のブロックとレンガを配置することで水に浮くことを阻止しています。手前は2cmほど隙間を開け、砂を入れれば水槽の下部にまで砂が詰まっているように見えるはずです。
アクセントになる岩は右から砂が崩れ落ちるのを防ぐ目的があります。これで砂が斜面状になることも無いでしょう。
左奥の砂の崩れを留めるために流木を配置する予定です。また、ヒーターと排水はレンガ奥に配置し、風景と区切りを入れる予定です。
右の岩は水が下に流れ落ちないように土台として働きます。この岩から水がたまる部分までに購入した発泡スチロールの板を誘導して、水の流れがなるべく砂に吸い込まれることを防ぎます。その際、所々に水コケを配置し、水槽の水が陸地の各部に廻るように配慮しました。

 つまり、川の流れの下には発泡板を敷き、水の染み込みを排除し、陸上で高くする部分(水が供給されない部分)には水コケで地下から水分を供給するように配慮しました。
ただし、陸上の植物は水分があれば良いというわけにもいかず、根に空気がとおる程度の乾燥も必要です。この辺を想像しながら下ごしらえを行います。


 

 水面の近くや川の近くには湿った場所を好む植物を配置し、反対に砂の下部の水蒸気だけあれば良い植物は少し水辺から遠ざけます。

 陸地に施す肥料は水中に施す肥料と同一成分のリンとカリが主成分の肥料。
とりあえず、これで2〜3日様子を見ます。
様子を見ることによって、砂の乾燥具合を確認します。思ったより水分が地下に廻っていないのかもしれません。逆に通気が悪いかもしれません。2〜3日もすると植物の訴えてくる声が聞こえてきます。ここで多少の不具合を修正すれば良いのです。

水槽を水のあるほうから 水槽を陸地から

 

まだ、アクアフィールドを立ち上げて1ヶ月、まだまだ予断は許せません。いったいどんな具合になるのか不明です。
特に山野草や高山植物は冬を経験するはずです。しかし、この水槽の環境では冬が来ません。更に、空気が留まり風が吹きません。夏には熱帯のような湿気が襲うかもしれません。これらの事態をクリアして水槽内で自然のように繁殖してくれるのでしょうか?
アブラムシや根腐れも心配です。
これで、また2年は楽しい経験ができることでしょう。おそらく、このようなアクアフィールドを維持することは世間では初めてではないでしょうか?
とにかく園芸で難しい山野草と高山植物を維持するだけでも豊かな経験が必要ですが、それを水槽内という閉じた空間に再現し、熱帯魚と水草も同時に維持する…。
やはり、無謀なのかもしれない。
フーロ草が蛍光灯のほうを向いて花を咲かせました。しかし、沖縄チドリは元気になったような気がする…。

更に観察の日々が続くのでしょう…。


水辺…岩タバコ・サギ草・ハエ取り草・カタバミ・瞳草・沖縄チドリ・イカリ草・等

岩場…梅鉢草・ピンキー・胡蝶草・エド松・フーロ草・ウチョウラン・オダマキ等

川辺…岩チドリ・フーロ草・等(岩の奥に駒草・コケモモ・ミセバヤ・岩松等)

 まぁ、とりあえず、四季の花と様々な環境の植物を実験的に導入しました。
植物の値段は1本4,000円相当から300円相当まで、河口湖山草園から入手しました。
この水槽がどのように変化するのかは長期的に見守る必要がありそうです。もしかしたら、失敗に終わるかもしれない…。
早くても、結果が出るのは来年の春ではないのだろうか?


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