ピートってなんぞや?
- まずは基礎知識
ピートの質問が多いです。まぁ、一般的でもないし、初心者のうちから使う人もいないし、…で、ピートの話です。
これは「アクアリウムへの道」でも紹介しました(その1、その2)。その関係で質問が多いのでしょう。
「ピート」とは「ピートモス」のことで、園芸では保水性が良いので良く使用されます。
参考までに園芸で、保水性を保つのには「水苔」なんかも使用します。
ピートモスは英語で "Peat Moss"
と書き、「泥炭な苔」とでも表現するのでしょうか?
このピートモス、実は「水苔」が堆積したものが地中で炭化したもので、弱酸性を示します。
英語の表現通りですね。
弱酸性を示す理由は、フミン酸やフマル酸を含んでいるためで、これらの成分が弱酸性にしています。
アクアショップでは、「ブラック・ピート」とか「アクア・バイタル」とかの名称で見かけるかもしれません。
特に「ブラック・ピート」はディスカスの飼育をする人が「ブラック・ウォーター」を再現するために使用しています。
「ブラック・ウォーター」というのは、ディスカスの生息するアマゾン流域の水がコーヒー色をしていることから名付けられています。
川の色付く理由は、おそらく察しがつくと思います。
ディスカスに付いては、私は知識が強くないので、この辺でご勘弁を…。
さてピートですが、アクアショップでも購入できますが、なんと言っても園芸店の方がお買い得です。
同じ値段を出せば「使いきれるの?」ってほど手に入ります。
ただし、園芸店で購入する場合には注意が必要です。知識が無いと痛い目に会う可能性があります。
特に注意しなければいけないことは、ホームセンターにある園芸店です。
ホームセンターのピートは、だいたいが粉末状でアクアリウムには使用しにくい欠点があります。
私は特に気にしませんが、粉末状でないほうが扱いやすいと思います。(ホームセンターだと安いんです…)
粉末だと温床を作る場合(水槽に直接投入)なんかはゴミが出やすいし、濾過器を詰まらせる場合もあります。
注意すれば良いのですけど…。
もっとも注意しなければいけない点は、園芸用のピートには酸度調整の為に石灰が入っている場合があります。
これは魚にとって毒なので、注意しなければいけません。
必ず、袋を見て成分表示を確認するか、店の人に聞いてください。
袋に「成分調整のため石灰等を入れてください…」なんて言うのも目安になるかもしれませんよ…(つまり、入ってない)。
以上の2点に注意すれば園芸店のピートで十分間に合います。
- アクアリウムに応用
先ほどのディスカスのように酸度を好む魚であればピーとは十分有効だと思われます。
その際、温床としてピートを使用するわけでもないので、ピートは濾過器に入れられます。
濾過器にピートを投入することで水を酸性に移行できます。
粉末状のピートは特にそうですが、ピートは「ストッキング」に入れて縛って濾過器に投入すると具合が良いです。
ただし入れすぎると水に強く色が付くので気をつけてください。
また、pHには注意してください。今まで調子の良かった水槽にピートを入れると水質変化が悪いほうに作用するかもしれません。
ピートは長期間使用すると成分が出きってしまい、いわゆる「でがらし」になってしまいます。
その時はピートを取り替えてください。
水草水槽でピートを使用する場合は、先の濾過器に入れる方法と温床として底砂にまぶす方法があります。
温床に使用する方法は「アクアリウムへの道」で紹介した通りです。
さて、何故?水草水槽に入れるのか?
水草は弱酸性を好む種類が多いのでpHの調整の為に入れられます。約6.5前後がちょうど良いと思いますが、種類によって違いますので確認してください。(pH7が中性です)
また、投入してある魚によっては注意が必要です。
特にグッピーはpHが下がる(酸性)と調子が悪いので注意を…。
水草水槽では、「底床に、軽石と腐葉土とピート、それにテトラのイニシャルスティックを混ぜて、その上にアクアソイルを入れる」なんて事を行い、pH5近くに持って行く人もいます。
これにCO2を入れて更にpHをもっと下げても水槽の調子が良いと言います。
皆さんも参考に色々実験してみてはいかがでしょう?
「pHがちょっと…」なんて思わず、気にしないで気軽に少しずつテストしてみるのも面白いと思います。
pHを気にするのは「その先」ですから…。
それに水草水槽では「もう1つ」有効なことがあるのです。
- ピートの有効成分
「ピートの有効成分が含まれています」って、どこかで見たことがありませんか?
そう、コケ発生を抑える製品に書いてある文句です。
つまり、ピートはコケ発生を抑える効果があるのです。
私の水槽に居ついたコケもピートの温床にすることで、ほぼ撲滅に成功しました。
ただし、それがピートのおかげなのかは正確に不明なのですが、事実としてピートの温床にしたら水草の調子も良くなり、コケも減少して行きました。
コケに付いては色々な思考錯誤を行ったので正確なデータを持ち合わせていません。
ただアクア関係の友人に問い合わせてみても、ピートによってコケの発生が押さえられたと言っています。
簡単なテストとして、ストッキングにピートを詰めて濾過器に入れるか、水槽に直接入れる程度が良いと思います。
高いアクア製品を購入しなくても有効かもしれません。
更に温床を作れば一石二鳥ですね。
「ピートモス」…まだまだ応用範囲は広そうです…。
応用例:乾燥させても良い魚の卵はピートをまぶし、水分を抜いて保管したり郵送すると良いらしい。
《参照:温床をつくる1・2》
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